どうも、タニオです。
とうとつですが、今治タオルをご存知?
日本で一番有名なタオルの産地が愛媛県今治(いまばり)市でして、そこで作られてるタオルだから「今治タオル」です。
簡単に言うと。
正確には、工業組合から「厳密な審査」を受け、基準を合格したタオルしか「今治タオル」を名乗れないわけですが…
まあ、サクッと言えば『今治が産んだ高級or高品質タオル』…かな?そんな感じです。
そんな高級タオルが、なぜかダイソーにあったのだから普通に驚き。ちょっと買ってみたよ。
「今治タオル」と「今治産タオル」は似て異なるモノ?
本品紹介の前に、も少しお話しときましょう。
今治タオルは当地ブランド化されてまして、「今治タオルを名乗る(ブランドを使う)には厳しい基準をクリアしなければならない」というルールがあります。
これは今治タオル工業組合による“取り決め”。
基準をクリアしたタオルは、
認定済タオルとして「今治タオル」を名乗れますが、他のタオルと区別するため「認定マーク」の貼付が義務付けられてます。
なので、
マークのないタオルは、今治市で作られたタオルであっても「今治タオル」は名乗れません。(基本的には…だと思います)
認定を受けてない業者のタオルは「今治産(今治で作られた)タオル」とか、名前を濁して売ってるのが現状なのです、はい。
・参考URL
商標(今治タオルブランド) | 認定登録・商標について Entry&Brand | 今治タオル工業組合
ダイソーにあった今治”産“タオルはコレ
こちらがダイソーで発見した「今治産タオル」。フェイスタオルです。
300円で少しお高め価格です。でもま、今治ブランドならばこの価格も十分納得というものでしょう。
本当に、『今治タオル』の方ならば…ね。
「商標…は」
「付いてるじゃん!?」
ってことで、わずかに湧いた疑念はタオル下部に貼られた商標ラベルによって、すぐさま払しょくされました。
「これ…本物?嘘??」…そう思った僕は、迷ったすえ今治産タオルとほか200円タオルを手にしレジに向かいます。
帰ってから、じっくり検証してみようと…ということで。
付いてたラベルは…?というと、商品名はやはり「今治産フェイスタオル」。
「今治タオル」とは書かれてませーん。
広げてみると、これが今治か…素晴らしい。という感想は特にないですが、まあそれなりに上品な感じ。
タオル表面は伝統的なパイル織り。
ループ状の輪っかが美しく並んでますね。さすがは今治!
んん…これはぁ??商標とは別の場所にラベルを発見。そこには「JTIF」マークと、番号「4040」が書かれてました。
「JTIF」マークは割愛するとして、気になる謎の番号「4040」ですが…調べてみると、これは今治タオル工業組合に所属してる組合員(企業)番号のようです。参考元(http://itia.or.jp/list/towel-maker.html)
4040は、株式会社カキハラさん。つまり、株式会社カキハラ製のタオルってことなのね。
いろいろ知ったところで、勝手に5秒ルール検査。
今治タオルの基準の一つ「水の上に浮かべて5秒以内に沈降を開始しないと今治タオルとは名乗ってはならない」というのがあるそうです。結果は、すくすく沈んでいきましたよ。
吸水前と吸水後の比較は、75g→396gまで増量。実に320gの水を含む結果となりました。
感想
「本物ですか?」
の内なる疑問は、ぶじ払拭。認定マークが付いてること、企業番号が割り振られてること…以上の事実から、間違いなく(たぶん)本物の今治タオルです。
では。なぜ?!ダイソーは「今治タオル」というブランド銘を付けず、品名を曖昧な方の「今治産タオル」にしたのでしょうか?
そっちのがイメージ的に良いのでは?…疑問は尽きません。
ですが、僕的推測を述べさせてもらうと、その答えは「忖度じゃね?」ですね。
だって、ダイソーって世間的には100円ショップでしょ?
その100円ショップが本格ブランドを取り扱ってしまうと、他店(百貨店とか)のメンツに関わってくるじゃん?
…という推測がまずひとつ。まあ、他店との兼ね合いでブランド表示を避けたのでは?という考え方です。
いやいや、タオル一枚だろ?そこまでするかよ(笑)ですが、ダイソーはノーマルの100円タオルも販売してますから、ブランド偏重を避けたかったこともあるんじゃないかな?
うーむ、実際はぜんぜん別の理由かもしれません。
推測の域は出ませんが、「今治タオル」を銘打って販売するより「今治産」とした方が無難に思われたのでしょう。
というわけで、
結論は特にナシ!ですが、ダイソーの今治産タオルは立派な「今治認定タオル」です。
分かる人だけ分かればイイ…みたいな売り方もオツなものですね。
おしまい
オマケ 新疆綿を使用したタオルもあった
世界三大綿(アメリカ南西部のスーピマ綿、エジプトのギザ綿、新疆ウルグアイ自治区の新疆綿)のひとつ「新疆綿」を使用したタオルなんてものもありました。
今治産タオルと比べると、フワァっと包まれるような肌触りです。これも中々!