危険な物にはある種の魅力が備わってるものが多いが、こちらワッツという100均で見つけた吸盤式のスマホホルダーにおいてはどうだろうか? 誤解を恐れず言うが、これは使い方を一歩間違えると大変な目に遭いかねないデンジャラスなホルダーである。
「魅力」とは程遠く、ただただ……dangerous。今回はこのホルダーの正しい使い方を模索するため、また「後世への戒め」も込めてそのデンジャラスぶりをお伝えできればと思う。
本品を紹介する前に先にこだわったパッケージをご覧頂こう。そもそもこのモバイルホルダーを買った理由は、シンプルにパッケージが「本格」っぽかったからだ。
「360度回転」「角度調整自在」とポップなイラスト付きのキャッチフレーズに加え…。
構造の説明もしっかりとしたものであり…。
さらに、「カーナビにもなりますよ!」なイラストが購入意欲をmaxに押し上げ…。
そして、頑丈な密閉仕様のパッケージにガツンときたわけだ。
とても108円には思えない丁寧な梱包である。 ならば当然、中身のホルダーも「本格的な代物」に違いない。そう期待を込めて買ってみたわけだが……。
本体を取り出すと、即異変発見。スマホをくっつるける8つの吸盤の”下3つ”にご注目。
吸盤部分がなんか”変“なのだ。曲がってるっていうか折れてるっていうか、とにかく変。
……変吸盤の疑問はさておこう。
土台となるレバー式吸盤をチェックしてみる。
レバー式吸盤の方はわりとシッカリとしたものだ。こうして引っ張っても取れないばかりかタンスの引き出しが開くほどだ。
スマホをセット。歪んだ3つの吸盤が気になったが特に問題はない様子だ。不安は杞憂だったということか……。
そして、お試し設置は続く。別部屋の扉まで移動しホルダーを吸着セットし、手を離した瞬間……悲劇は起きた。
え…?!
ドスンと鈍い音と共に落下……である。とっさの出来ごとだったのでキャッチできなかった。大切なiPhoneが壊れた?!もしもし、大丈夫ですか??
幸い、iPhoneに損傷はなかった模様。画面割れもセーフ。ケースに救われたってところか。ホッ…。
「ネタ言ってるんじゃねーの?」なんて思われるのもシャクなんで一応証拠gifも載せておく。(動画のは万一壊れても良いよう5sにした)
なお、説明書裏書によると、「本革・合成皮革・木部・塗装面・布地素材には取り付けれません」と書かれていたので扉の板の場合だと不適格だったということだ。この製品が全くのデンジャラスという意味ではく、”使い方”によってはデンジャラスになり得るということなので、そこの処は誤解なきようお願いしたい。
気を取りなおし再びタンスに吸着セット。落ちる気配は……なかった。設置場所さえ注意すればそれなりに使えるスマホホルダーであることも付け加えておく。
というわけで、設置場所が全てなのはお分かり頂けただろう。アイディア次第で何処にでも設置出来そうなイメージのホルダーだが、場所選びをミスると例のごとく落としてしまう危険は高い。
「吸盤式ホルダー」の可能性に魅力がないわけではない。だが、大切なスマホを落下させるリスクを追う気にはなれない。
……残念ながら、お蔵入り決定だ。
以上